一般的に、世界史の勉強では、出来事(戦争、条約、発明)の流れをおさえて暗記しますよね。なぜなら受験の世界史では、
- 「三十年戦争は何年にはじまったか?」
- 「ローマの東西分裂は何年か?」
上記のようにピンポイントで歴史の年号を問われることが多々あるからです。
たしかに、これが厄介です。流れを理解していても年表の中の数字で答えなければならず、詰め込んでおく他がありません。
でも、「世界史の出来事ってほぼ無限にあるじゃん!!」「あんな大量の年号なんて覚えられるわけないじゃない!!」って人もたくさんいるはず。
本記事では、膨大な出来事が盛り込まれた科目の世界史の『年号』を覚えるためのコツを3つまとめます。
①:まずは『通史』をマスターする
歴史も年号って必要1582(いちごパンツ)や1192(いいくに)のようにドンピシャに年号がゴロになるわけではないです。
ドンピシャ年号なら『本能寺の変』や『頼朝が征夷大将軍になった年』のようにシンプルに覚えられますよね。
このタイプは『年号』があっての『出来事』の思考回路で、語呂で覚えられないものは『出来事』があって『年号』の順番で覚えやすいです。
そこでまずは世界史の『通史』をおさえて一通りの流れをインプット・アウトプットしていきましょう。
出来事(戦争、条約、発明)の名称だけでなく、その出来事はどんなものか?どんな内容か?など、具体的な詳細を覚えておくと年号を覚えるのもスムーズになります
『通史』をやらずして『年号』を覚えるというのは、巻末にある世界史年表を覚えるに等しいのです。もっといえば円周率を覚えるに等しいくらい暗記ゲームになってしまいやすいからですね。
イメージも湧くわけなければ、覚えられるわけもありませんよねぇ。なので『通史』のマスターを優先させると効率が良いでしょう。
②:次に『何世紀』の出来事か覚える
流れをおさえるのが『通史』を勉強する意義ですね。その段階でもピンポイントで年号を覚えていくのは苦痛には変わりません。
次に、『通史』で覚えた出来事を、主要な出来事からでいいので何世紀に起きたのかを覚えていきましょう。
例えば、
- 「宗教改革は何世紀に勃発したか?」
- 「ビザンツ帝国の崩壊は何世紀?」
のようにそれぞれの世紀で覚えることです。
時代区分によって分けられる【古代】から【現代】を、さらに細分化したものが世紀ごとのカテゴライズです。
- 「これは近世における〇世紀のもの!」
- 「あれは中世における〇何世紀のもの!」
用語集・一問一答に記載されてるもので出題頻度が高いものから、あるいは教科書で太字のものから順に覚えていけば楽チンに整理できます。
③:ピンポイントで暗記、語呂合わせ
さあ、流れをおさえて主要な出来事が何世紀のものか当てられるなら、「〇〇年」といった感じで、ピンポイントで覚えていきます
例えば・・
- 632(むっとみに来たムハンマド)年:ムハンマドのアラビア半島の統一
- 1402(意思の国、ナスル攻略スペイン国)年:ナスル朝滅亡、レコンキスタ完結
のように、7世紀、15世紀の太字の出来事がピンポイントでしっかりと頭に叩き込めるはず!もちろん前提に通史の理解があります。単純に数字をインプットするよりも遥かに効率的に覚えられるはずです。
ピンポイントの語呂合わせで使っておきたい年号の語呂合わせ参考書はこれらがツートップです
『元祖 世界史の年代暗記法』
『エロ語呂世界史年号』
どちらも特徴的ですが、1冊目はとてもオーソドックスな構成で、年号と語呂と出来事の概説が記載されてます。これ1冊で申し分ないですね。2冊目はwww
また、オンライン上でも世界史の語呂たちが公開されてるので、ぜひ参考にしてみてくださいね
参考記事:納得して覚えるための 世界史年代☆ゴロ合わせ | 0001~0500-01
まとめると・・
- 通史をマスター!
- 何世紀の出来事かを言える!
- ピンポイント語呂覚え!
この3通りの流れの順に覚えていきましょう。世界史の年号の心配はいらなくなりますし縦の歴史にも強くなりますよ。覚えるなら効率よく、楽しくやっていきましょう。何かあればいつでも質問してくださいね〜。それでは。
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